こんにちは★
暖かくなってまいりました。桜も咲き始めて、春ですね(3月17日現在の感想)。
暖かくなると、虫たちも活発になります。
そう、フィラリアやノミ・ダニの予防を本格化するべき季節です。
ご自宅のワンちゃん猫ちゃんに、駆虫薬(寄生虫を駆除する薬)を使ってあげてください!(^^)!
多くの駆虫薬はノミ・ダニに関しては1ヶ月、長いもので3ヶ月の間、駆除する効果が持続します。
皮膚に付けるタイプ、食べるタイプ(犬のみ)など、さまざまありますので、詳しくは病院にお問い合わせください。
☆写真に写っている以外にも、各体重別用にご準備があります。
※ 市販の寄生虫対策を謳っている薬は、多くがピレスロイド系殺虫剤(ピレトリン、フェノトリンなど)を含有し、特に猫には有害である事が分かっています。(それを証明した論文も多数あります)
欧米各国では、猫にピレスロイド系殺虫剤の使用を禁止しています。本邦では禁止には至っていませんが、猫がピレスロイド系殺虫剤を代謝できないという事実を鑑みると、使用は避けた方がいいです。
フィラリアの駆虫薬に関しては、フィラリアの感染を予防できるものではありません。
ここが注意点です。蚊に刺されることを100%避ける事は出来ないので、フィラリアの感染を完全に予防する事はできないのです。
フィラリアの駆虫薬は、蚊が運んでくるフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が、犬(猫も)の体内で成長するのを食い止める事で、成体になるとソーメン1本分くらいになるフィラリアが、心臓近くで悪さをするのを防ぎます。
そして、駆虫薬はある一定以上に成長したフィラリアには効果が非常に薄くなります。
そのため、毎月、ミクロフィラリアが大きくなりすぎる前に薬を飲む必要があります。
更に、蚊がいなくなってから1ヶ月後までは飲まないと、最後の蚊に刺された時に感染したミクロフィラリアを倒すことが出来ません。
鹿児島は暖かい地域なので、4~12月はしっかり薬を飲ませてください。
ご不明な点等ございましたら、当院にお問い合わせくださいね( ^^) _U~~
(参考文献)
※ P-J Linnett. Permethrin toxicosis in cats. Aust Vet J. 2008 Jan-Feb;86(1-2):32-5.