こんにちは☆
フィラリア・ノミ・ダニ予防シーズンと共に、ワンちゃんを飼っていらっしゃるお宅には、そろそろ狂犬病予防接種のお知らせハガキが届く頃だと思います。
狂犬病は、死亡率ほぼ100%(しかも壮絶な死に方…)の恐ろしい病気です。
ほぼ全ての哺乳類に感染し、数日から数年、動物や人の体の中で潜んだのち、発症します。
1956年ごろを最後に、日本では狂犬病に感染して死んだ人はいないと言われています。
しかし、東南アジア各国から来た人で、日本で発症したという報告は未だに時折見られます。(2006年に2例、2020年に1例いずれもフィリピンから。)
世界では、狂犬病の流行は全く終わっていないのです。
そして現在は、空や海から毎年数十万人の外国人が訪れ、日本人もしょっちゅう外国に行きます。
その外国の殆どは、狂犬病がまだ蔓延しているところです。
日本は世界でも数か所しかない、狂犬病の清浄国です。この奇跡的な状態を保持するために、狂犬病予防法があります。
何故犬にばかり狂犬病ワクチンを打つのか、と時々聞かれますが、過去の狂犬病の人への感染の殆どが、発症した犬に嚙まれたことによるからです。
昔は4~6月に接種と決まって(と言っても他の月でもOK)ましたが、最近は年中いつでも打てます。
生後90日を過ぎた犬には、狂犬病予防法にのっとって、自治体に登録する事が義務となっています。
同時に、一年に一回の狂犬病ワクチンの接種を犬に受けさせる事が飼い主に義務付けられています。(実は、違反者には罰金もあります)
公園などで打てる集合注射もありますし、登録されている動物病院でも打てますので、いつでもお問い合わせください!(^^)!
持病があって心配な時、アレルギー体質で心配な時なども、ぜひ動物病院にご相談ください。体調に応じて対策を考えます。
※ 獣医師は、狂犬病が再び日本に蔓延する事を防ぐのが免許に課された責務の一つなので、ワンちゃんで狂犬病予防接種をしていない子がいたら、呼びかけるのもお仕事です。